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何も感じてはいない

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今、プロセス志向心理学の本を読んでいて、興味を引かれる一文があったので、備忘録代わりに書いている。

「何も感じてはいないとうのは普通、自分が感じたくない「何か」を相当感じていることを意味します。それはとても大切なことです」
『後ろ向きに馬に乗る 〈プロセスワーク〉の理論と実践 アーノルド&エイミー・ミンデル 著』

NLPのコースの中で、自分自身が感じている悩みや違和感を題材にしててワークを行う。

その時に、「自分には何の悩みもない」、「自分には問題ない」、「自分は何も感じない」と
おっしゃる方が、たまにいらっしゃる。

感じ方は、人それぞれなので、ワークの中では、その感じ方に、あれこれと注文はつけないが、
私自身は、「自分には問題がない」という言葉を聞く度に、違和感を感じている。

ミンデルは、次の様に言っている。

「何も感じてはいないとうのは普通、自分が感じたくない「何か」を相当感じていることを意味します。それはとても大切なことです」
『後ろ向きに馬に乗る 〈プロセスワーク〉の理論と実践 アーノルド&エイミー・ミンデル 著』


悩み、問題がないのではなく、それを感じたくないと強く感じている。


一流と言われている経営者は、絶えず不安を抱えていると聞く。
例えば、京セラの創業者である稲森和氏は、
絶えず、「お金がなくなったらどうするか?今後会社がどうなるのか?」
という不安を抱えながら経営されているそうである。


人生とは、悩みや問題を解決して、不安を解消していくことだと思う。
そしてまた、人生には悩みや問題、そして不安がつきものだとも思う。
どんなに悩みを解決しても、不安を解消しても、
新しい悩みや不安が生まれてくる。

そして、それは決して悪いことではないと思う。

なんの苦労もない、悩みや問題、そして不安のない世界。
そこには、成長や進歩という言葉は、ないんじゃないかな?

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